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第2章 ライセンス
9ピットクルーに関する規定
ピットクルーはライダーを補佐し、レースを円滑に進めるために欠かせない重要な役割を担っている。ライダーに代わって必要な情報を得たり、事務手続きをするなどのマネージャー的な役割や、レースの作戦を立てる監督的な役割、直接マシンの調整・修理をするメカニックまで、様々な立場の人がピットクルーライセンスを取得してレースに参加している。レースにおいてピットクルーとして登録し作業する際には、下記のことに注意しなければならない。
9-1
ピットクルーの登録
9-1-1
基本的に下記の人数のピットクルー登録が認められる。
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ロードレース
地方選手権以下:2名以内
全日本選手権JSB1000クラス:8名以内(同チームの2人目以降は制限あり)
全日本選手権その他クラス:6名以内(同チームの2人目以降は制限あり)
・
モトクロス
地方選手権以下:2名以内
全日本選手権:2名以内
・
スーパーモト
全日本選手権・エリア:4名以内
9-1-2
ロードレースの場合、地方選手権においては最低1名のピットクルーを登録することが義務づけられる。これはライダーが負傷した場合、帰りの交通手段の確保や病院での手続き、家族への連絡が必要となるためである。
9-2
ピットクルーの登録と変更・追加
ピットクルーはエントリー用紙のピットクルー登録欄に記入することで、登録される。いったん登録したピットクルーは選手受付時に変更することは可能とするが、申請人数より追加することはできない。変更の際は変更手数料1,000円が必要となる。
9-3
ピットクルーの服装
安全上長袖・長ズボンを着用することが望ましい。ロードレースのピットロードやスタート時のエンジン始動を補助、また足場の悪いモトクロスなどはサンダル履きは避け、品位ある服装にすること。
9-4
ピットクルーの立ち入り範囲
9-4-1
ロードレース
ピット作業エリアとピットサインを出すプラットフォーム、スタート進行時にはコース上に入ることができる。ただし、特別なパスが必要とされる場合がある。
9-4-2
モトクロス
各大会ごとにコースレイアウトによってサインエリアが定められ、公式通知、ライダーズミーティング(ブリーフィング)等で説明される。
9-5
国際競技会における外国人ピットクルーの登録
国際競技会において、FIMライセンスにて参加する外国人ライダーの外国人ピットクルーのみ、暫定的にその競技会のピットクルーとしてピットクルー作業ができる。ただし、当該競技会主催者の判断により、条件の設定や参加拒否される場合もある。継続的に日本国内の競技会に参加する場合は、「ピットクルーライセンス」を所持しなければならない。
9-6
ピットクルーの遵守事項
すべてのピットクルーは、自らの参加する競技に関する規則を熟知していなければならない。また、安全に対する認識を持っていること。
9-6-1
ロードレース
・
ピットロードにおいては、ピットイン/ピットアウト車両に十分注意すること。また、ゲスト等がピットロードに出ないように注意する。
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火気に注意する。特に喫煙は指定の場所で行なうこと。
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スタート進行を防げないよう作業すること。時間がきたら速やかにコース外に退去すること。
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メカニックは特にブレーキ系とオイル回りの安全対策を常にチェックすること。
9-6-2
モトクロス
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指定のエリアを遵守し、指定されたサインエリアから出てサインを出さないこと。
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スタートエリアに進入できるピットクルーは1ライダーにつき1名とする。
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各自で用意したパスケースに、ピットクルーパスおよびピットクルーライセンスを収納し、判別しやすいように左腰前部に装着しなければならない。
9-7
ペナルティー
ピットクルーの行為に対するペナルティーは、そのピットクルーを登録しているライダーに対して科される。
9-8
レース運営への協力
ライダーに黒旗が提示される場合は、ピット側に向けてそれが提示される。
ピットサインでもその状況を伝え早急に停止するように伝達する。
特にオイルを撒いて走行しているときや、部品が脱落しそうな場合は他のライダーに大きな危険をおよぼすため、各自緊急時の合図サインを取り決めておくこと。
9-9
スポーツ安全保険
2023年度MFJピットクルーライセンス申請料には、2023年4月1日以降〜2024年3月31日までのスポーツ安全保険掛金が含まれている。このスポーツ安全保険制度は、当該ピットクルーが正式に登録され、参加する大会の公式期間中に発生した負傷等に対し適用される。